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アーティスト 米津玄師

ドラマ「アンナチュラル」のエンディングテーマとして書き下ろされた「Lemon」が大ヒットとなり、多くの人に知られるようになった米津玄師さん。今では彼の曲を、街中で一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。そんな人気の急上昇を遂げた彼のこれまでの作品やバックグラウンドをご紹介していきます。

 

プロフィール

米津玄師(よねづけんし)さんは徳島県出身の1991年3月10日生まれ。ハチ名義で作品を手掛けていた時期があり、その才能はすでに世界から注目されていたようです。また、ミュージックビデオのイラストは自身で描かれているほか、ビデオグラファーとしての顔も持っており、その才能はとどまるところをしりません。

一時は美術の学校に通ったこともあるようですが、中退されているようです。独学でここまでの作品が描けるのかと驚くその画力は、作品展を開催するほど。色鮮やかでポップなものからモノトーンで描かれたシック作品まで、そのテイストはさまざまです。

あたたかでこまやかなタッチのイラストと曲との一体感は目からも耳からも訴えてくるものがあり、思わず時間を忘れて見入ってしまいます。「ゴーゴー幽霊船」や「アイネクライネ」作品のイラストがよく知られているでしょうか。

 

米津玄師さんは、歌詞の言葉の選び方や声質、メロディーラインなど、その個性的な表現方法で魅せられる人が増え続けている、これからも目が離せないアーティストのひとりです。歌詞にある独特の言い回しは、耳に残ると同時に考えさせられるものがあります。すんなりと入ってこない聞きなれないフレーズの響きだからこそ無意識のまま印象に残り、気付くと繰り返し口ずさんでしまうのでしょう。その柔軟で自由な言葉づかいもまた、米津玄師という人の大きな魅力のひとつだと思います。

代表的な楽曲には悲しみや切なさを繊細に描いた作品が多く、歌詞からもメロディーからもにじみ出る味わいがファンを強く惹きつけてやまないのかもしれません。泣きたいときや自分に優しくなりたいときに、じっくりと聴きたくなります。

また、疾走感のある「ピースサイン」や「LOSER」のように、思わずリズムを刻んでしまうカッコイイ曲もあり、魅力は尽きません。

 

 

「打上花火」

有名作品への楽曲提供や歌手、芸能人とのフューチャリングなどでも知名度を上げていることから、米津玄師という名に聞き覚えのある人もいらっしゃるのではないでしょうか。

「打上花火」はアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の主題歌として起用されました。ウィスパーボイスが魅力的なDAOKOさんと米津さんの力強くもどこかさびしげな歌声が、打上花火のようなはかなさを連想させる楽曲となっています。この作品は楽曲としてだけではなく、映画との一体感も高く評価されており、米津さんの感性の豊かさがあらわれているといえます。

 

「Lemon」

作品の背景が丁寧に織り込まれている楽曲にドラマ、アンナチュラルの「Lemon」も挙げられます。歌い出しのドラマとのマッチング具合が、毎回観る者の涙を誘い、登場人物の背景をよぎらせます。「Lemon」はミュージックビデオもまた印象的です。米津さんが登場する女性の履いているヒールを履いて歌うというシーンがあります。失った女性を象徴するヒールを共有することでその喪失感が表現されており、切なく歌い上げる米津さんの歌声とともに深い悲しみが伝わってくるような仕上がりとなっています。

 

「アイネクライネ」

やさしい色づかいのミュージックビデオが印象に残る「アイネクライネ」で米津玄師さんのファンになった人も多いかもしれません。自分という存在を認めてほしいと思う反面、知られることへの恐怖もある、そんな揺れ動く心の葛藤を丁寧に描いた作品です。“名前を呼ぶ”というフレーズが、心のよりどころとなる場所を見つけるまでのキーワードのように使われており、曲の最後には受け入れてもらえるという安心感を与えてくれたような気持ちになります。自分なんて…と悲観的になってしまうとき、そっと心に寄り添ってほしい曲です。

 

 

切ない楽曲のイメージが強い米津玄師さんですが、ほかにも「LOSER」のようにクールな曲や「ピースサイン」「春雷」のようなカッコいい作品もあります。また「MAD HEAD LOVE」や「ポッピンアパシー」「ゴーゴー幽霊船」のようにユニークな曲や個性的なミュージックビデオもあり、まだまだこれからどんな作品を出してくれるのかとても楽しみなアーティストです。