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シンガーソングライター 高橋優

CMダイハツ「新型キャスト」でおなじみの「明日はきっといい日になる」や夏の高校野球応援ソング「虹」などで広く知られるようになった高橋優さん。一度は耳にしたことのあるヒット曲と、それとはまた違ったテイストの名曲などを通して、高橋優さんの魅力にせまります。

 

1983年12月26日生まれで秋田県出身。

迫力があるのにどこか優しさも感じられる独特の歌唱力が印象的な高橋優さん。胸が熱くなるようなメロディーや聴いていると落ち込んだ気持ちも前を向けそうな明るい歌詞の作品が次々とヒット曲となっています。

そんな明るく前向きな曲とは違い、悲しく胸をしめつけられるような歌詞を綴った作品もまた、彼を語るうえでは欠かせないテーマとなっています。陰と陽を巧みに描き分ける彼の作品をみていきましょう。

 

 

~憎しみが入る隙もないくらい笑い声が響く世界ならいいのに~

「福笑い」

笑顔をテーマに描いた作品です。笑顔ってなんだか単純なことなのにその力ってすごいんだと、どこを切り取ってもハッとさせられる歌詞になっています。「あなたは今笑っていますか?」そう問いかけてくる彼の言葉が、疲れ果て無表情で仕事に忙殺されている姿を鏡で映し、気づかせてくれるような気がします。キャッチーなメロディーですんなりとしみ込んでくる作品です。

 

~どんなことも‘昨日’になった~

「CANDY」

高橋優さん自身が小学生のときに体験したいじめをもとに描かれた作品です。キャンディとは同級生が差し出した絵の具。あまりに残酷な描写のなかに絵の具のキャンディがひどく鮮やかにドロドロと絡みつくような印象を受けます。どんなひどい目にあっても彼には揺らぐことのない信念がありました。永遠のような日々もいつか終わるものなんだと、彼はインタビューで語っています。

 

~思い通りの人生じゃないとしてもそれも幸せと選ぶことは出来る~

「明日はきっといい日になる」

毎日という日々を送るなかで辛い日も悲しい日も訪れますが、前向きにとらえるかどうかは自分次第なのだと教えてくれます。サビで繰り返される「いい日になる」を聴いているうち、前向きな気持ちにさせてくれる、落ち込んだときに隣で励ましてくれるような作品です。

 

~“素敵な未来(あす)”を夢に描くコトさえダメだった…。~

「こどものうた」

平成を生きる子どもたちを取り巻く環境の不条理さを描いた作品。毎日、ニュースで取り上げられている悲しい知らせにもどうにか立ち向かえと力をくれるような曲です。ミュージックビデオではギターを激しくかき鳴らしながら歌う高橋優さんの指が最後に血だらけになっているシーンが、より力強さを感じさせます。「生き抜け」そんなメッセージを感じられる作品です。

 

~信じられる人がいると日々が少し明るくなる~

「現実という名の怪物と戦う者たち」

人との出会いやつながりを大切に歌いあげる高橋さんらしい作品です。自分の従来の考え方も赤裸々に描く高橋優さんだからこそ言える、背伸びをしない言葉でつづられています。支え合い、ぶつかり合いながらも目指す場所は決して一人では行けない、人と人との関わりが分かりやすく丁寧に描かれ、かつ明るいメロディーなので、さらりと心にしみ込んできます。

 

~誰かじゃなくあなたがしたいこと教えてよ~

「犬」

高橋優さんの得意な風刺のきいた歌詞が小気味よくリズムに乗っていて、頭の中でリフレインします。不自由な生き方に慣れてしまった自分に突き刺さる、本当の自由とは何かというメッセージ性の強い曲になっており、その問いかけに思わずドキッとしてしまいます。なぁなぁで生きていくことが当たり前になった自分を見せつけられている気分になり、考えさせられます。

 

 

高橋優さんの作品は、いつの間にか忘れてしまった大切な物事をふっと思い出させてくれるような歌詞が多いのが特徴的ともいえます。耳に残るメロディーがその歌詞のメッセージ性をさらに強くしているのが印象的です。そしてその歌声は、聴く人を包み込むような優しさとパワフルさが織り交ざっていて、気が付けば思わず聞き入ってしまっていることでしょう。

つらい思いを知っているから、本当の優しさを持っているからこそ描けるのだろうな、と感じる、個性的な歌詞とメロディーが織りなす高橋優ワールドがそこに存在します。ストレートかつ独特な表現方法で、歌詞で読んでもとても興味深いものがあります。この世界観に浸る心地よさをぜひ体験してみてください。